毎年9月初旬に行われる「ベルリン・ムジークフェスト」。
この音楽祭は世界の一流オーケストラが代わる代わる客演する天下一武道会みたいなイベントなのだが、今回はさすがに例年同様とはいかず室内楽編成での開催となったようだ。
デジタル・コンサートホール*1では中継の日本時間再配信がある。これは配信時に限り、無料で視聴できる。
デジタル・コンサートホールは、ベルリン・ムジークフェストの演奏会をライブ配信します。中継後は音楽祭のHPで72時間ビデオオンディマンドで視聴可能。本日行われるイゴール・レヴィットのベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会は、見やすい時間での配信となっています。 https://t.co/bdW4TyrL0q
— ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (@BerlinPhilJapan) 2020年8月30日
主な内容はこんな感じ。
イゴール・レヴィットによるベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏。
3人のピアニストがジャズを演奏する「ピアノナイト」。
アンサンブル・モデルンの現代音楽プログラム。
ニコラ・アルトシュテットによるバッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏。
クラングフォーラム・ウィーン、アンサンブル・ムジークファブリークの2団体が演奏する現代作品。
そしてソリストたちが上演するレベッカ・サンダースの作品群。
こうやって書き出してみると、盛り沢山な印象に加えソロの比重が高いことが分かる。
現代音楽は例年積極的に紹介されているようで、それは今回も同様だ。
今日のプログラムはベートーヴェンのピアノソナタ。
断っておくと、私は楽器をやっているものの打楽器なので、どちらかというとオーケストラ音楽が得意分野。ピアノひとりで演奏される音楽は好きで、よく聴くものの、演奏同士を比較できるほどは知らない。
だから、ある人から見たら「おかしなこと言ってんなコイツ」みたいなことはあるかもしれない。
これは感想を文字にすることで、感じたことを整理してみたい、そんな欲求でなんか書いてます。
イゴール・レヴィットは、かなり鍵盤に顔を近づけて弾くスタイル。内向的でシャイな印象を受ける。ところが、すごく猫背になったかと思うと強奏時には立ち上がったりする。多彩な表現を動きで実現させてる感じ。
まるでその場で作曲したかのような、澱みのない即興性を見せてくれた。
昨年来日していたみたいですね。
この、「ベルリン・ムジークフェスト」どうやらアーカイブには入らないようなんですね。なので聴けるだけ聴いておこうかなと思ってる。
時間が合わなければ聴けないけど、しかもすごい時間に配信されるのもあるけど、せっかく無料ですし、いかがでしょうか。
*1:一部有料のコンテンツが含まれます。視聴方法については公式HPをご確認ください。http://www.digitalconcerthall.com