アルティノグリュ指揮のフランスプロ、フィルハーモニー閉鎖は延長

今回の配信は久しぶりに聴衆をいれてのコンサートとなるはずであったが、ベルリンフィルハーモニーの閉鎖は12月31日まで延長された。

 

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依然として欧州の感染状況は厳しいものがあるようで、この演奏会も二転三転したようだ。

 
(2020/12/06)*1
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
アラン・アルティノグリュ

イゴール・ストラヴィンスキー
《プルチネッラ》組曲

ジョルジュ・ビゼー
交響曲ハ長調

 

  

当初の発表では、トゥガン・ソヒエフが振る予定の演奏会だったと思う。
また、サン=サーンスのチェロ協奏曲が含まれていた。
どちらもロックダウンによって渡独が困難になった影響であろうことは想像に難くない。
ソヒエフはかなりの力量を持つ指揮者なので、楽しみではあったのだけれど。

 

結果指揮を振るのは、若手のアラン・アルティノグリュ。
ベルリンフィルには2017年にデビューしていたようだ。

 

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この方も主要な歌劇場とオーケストラのキャリアがあり、次代を担う指揮者のひとりだ。こういう機会でなくても演奏を聴いてみたい人である。

今回のプログラムはフランス、パリに縁のある内容だ。

《プルチネルラ》の初演はパリで行われている。

たまたまだが、アルティノグリュもフランス出身で、統一感のある構成となった。


演奏家の国籍に音楽のスタイルを想像するのは少し古い考えなのかもしれない。
かつては作曲家の出身国のオーケストラと指揮者なら「分かってる」演奏だろう、みたいに考えていた。
だが、演奏家のキャリアが国際的になり、作曲年代も過去になっていく中で、演奏に国民性を求めるのはどうなんだろう。
ショスタコーヴィチとムラヴィンスキーみたいな関係があれば、求めてもいいのだろうけど、近年ではどうなのか。
ただ、やはりどうしても「お国もの」みたいな印象は受けてしまうので、そこら辺も含めて楽しむのが良さそうだ。

 

いつものように暗闇から演奏会がはじまる。

《プルチネッラ》はストラヴィンスキーの作品だが、バロック期の合奏協奏曲を参考にした形式になっていて明快な音楽だ。

輝かしい音色が魅力的な演奏。この形式の音楽は編成を絞っていた時期に多く演奏されていた。編成が戻った結果、音の密度が増した印象がある。

 

ビゼーの交響曲も清新な印象だ。リズムが際立っていて快活。もたれることなく曲が進んでいき、気持ちのいい音楽が演奏された。

 

アルティノグリュの指揮は颯爽として、曲目にピッタリだった。

観客を入れての演奏会でも振ってほしい指揮者だと改めて思った。 

 

<2020/12/13追記>

アーカイブ入り!

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