ペトレンコ指揮、刺激的な作品3曲

珍しく金曜深夜の配信、日本時間では土曜日の配信になった今回の配信。

久しぶりに時間通りの視聴ができてありがたい。

 (2021/01/30)*1

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
キリル・ペトレンコ

ダニール・トリフォノフ

アンナ・ソルヴァルドスドッティル
《カタモルフォシス》

セルゲイ・プロコフィエフ
ピアノ協奏曲第1番 嬰ヘ短調
ダニール・トリフォノフ

ヨーゼフ・スーク
交響詩《夏物語》

 

 

今回は首席指揮者ペトレンコの登壇。ソリストにはトリフォノフ。

 

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このダンディーなピアニストが再登場である。

 

プロコフィエフのピアノ協奏曲を弾くのだが、1番はあまり演奏機会の多い作品ではない。有名なのは3番だろうか。新作の初演に加え、近現代の音楽を紹介するようなプログラムだ。

 

スークの交響詩《夏物語》は曲名自体初めて目にする作品。なんか1990年代のトレンディードラマみたいな印象のタイトルだな。

ペトレンコはスーク作品の紹介に熱意があるようで、以前も交響曲を紹介している。

 

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常に最先端を行くベルリンフィルとペトレンコらしいプログラムだ。

 

《カタモルフォシス》。冒頭、なんか、みんな楽器を拭いている。。擦過音が背筋をザワザワさせる音響だ。そして超低音。感覚に直に訴えてくる。

どちらかというと、暗い方のイメージの音楽に思える。現代作品の初演にしては、私は好きな感じであった。

しかし、ベルリンフィルはやはり凄い。。なんか拭いてるのすら音楽的だものな。

 

プロコフィエフのピアノ協奏曲は、序奏から輝かしくフルパワーで開始した。

前回は気づかなかったけど、トリフォノフ、けっこう大柄な男である。鍵盤が小さく思える。

この曲、多少不協和な部分はあるけど、刺激的で良い曲だと思う。尺が短く分かりやすいテーマが乏しいから演奏機会が少ないのだろうけど、もう少し演奏されてもいいんではないか。

 

スークの交響詩《夏物語》の前のインタビューでは、ペトレンコがスークの魅力について語りまくっていた。この方の作品にかける想いが窺われる。

演奏はというと、交響詩らしく情景がくるくると移り変わる感じ。楽章が複数あるようだ。聴いていくと、う~ん、もう5楽章か。。特大の交響詩だ。印象は「おとなしいマーラー」といったもの。スケールの大きな音楽であり、配信で聴くより目の前で演奏されたら全く印象の異なる作品であったように思う。

苦しい環境だが、新たな音楽を提示し続けるペトレンコ。そのうちスタンダードになっていてもおかしくはない。

 

(2021/02/06追記)

アーカイブ入り!

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*1:デジタル・コンサートホールには一部有料のコンテンツが含まれます。視聴方法については公式HPをご確認ください。http://www.digitalconcerthall.com