ぽんぽこ日記

演奏会とか打楽器のことなどを書いてます

【まとめ】「The All-American Drummer」全曲に挑戦

去年から練習をはじめた「全米太鼓人」。どうにか年内に最後までさらいきった。

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始めるのが11月になったのは、在庫が無くて本が買えなかったから。2020年の5月くらいにSNS上でステイホーム的な動画が少し流行って、その時練習しようと思ったけど結局半年後の11月に開始することに。この時すでに、こんなに家にいることになるとは!って思ってた。そこから取り組んで約1年が経つ。ずいぶん長いこと続けてきたものだ。

進み方は一定ではなかった。例えば、半分までは3カ月くらいで進められている。

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ちょうど折り返しにあたるNo.75が拍子抜けするような内容で、そんなに難しくはなかった。さすが有名な本だわ、よく考えられてるなあ、なんて思ったことを覚えている。ここで達成感は得られないようにできているのだ。

前半の曲は全米太鼓人に慣れるために費やした感があり、自分の中で動きが整理できてきたのは後半に差し掛かってからのことだった。

そして見つけた、使えそうな練習メニュー。

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No.85はいわゆるダブルストロークのトレーニングで、お勧めのメニューだ。ここまで進んでおいてこれに取り組むのは効果が高いと思う。ダブルストロークはどこかで見直さないと詰まる。

この頃までは演奏の感想も記事にしていたり、割と活発にブログやってた。ところが3月にオーケストラの本番があって、そこでストロークについて発見した結果、更新に大きな間隔が空くことに。4月の次は8月に更新している。

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この間なにをやっていたかというと、新しいストロークでもっと基礎的な教本を練習していた。Podemskiの青い本だ。比較的平易な内容。

発見した考えを整理するとこうなる。

 

【新しいストローク】

①手をスティックの回転の軸だと捉えると、ストロークを大きくする際に手を大きく動かす必要はない(場合がある)

②回転とすると手の動きにスティックは追従するので、手の位置を動かせばスティックは振ることができる。

 

こうすると脱力しやすくなり変化をつけるのが容易になる…だろうと当たりをつけ、それに取り組んでいた。多分かたちになったのではないか。こうやって見直した後に、きちんと再開できたのは良かったと思う。発見があった、よし!終わり!みたいなことって結構あるけど、家にいる時間が練習時間を生み出した。再開できるタイミングができたという訳だ。

これはワクチン接種2回目のあと。副反応は普通だったな。

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この時に注文したAPOGEEマレットは基礎練習でも使った。これからも使っていくことになりそう。

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手のコンディションを整える方法を発見とか

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最後の方になってくると、どちらかというと曲が進んでいくのが面白くて、ブログ記事の方はかなり力を抜いていた。

で、最後。これは動画を録った。

今の自分の感じを確かめるのと記念の意味で録画したんだけど、録画に慣れてなかったことで実はけっこう時間がかかってしまっている。更に、録画したことで色んな課題が見えてきて、直したい欲が出てきてしまい余計に時間がかかった。

最後は録画しようと前から思ってたから、何度か試して慣れておけばよかったし、練習にもなっただろう…というのが最後の発見だった。なによりOKテイクを出すということがかなり練習になる。「最後まで間違いなく」だけでなく、公開するために高い質を求めるようになるからだ。

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そんなこんなで約1年間、オール・アメリカン全曲と、他のことも色々考えながら練習してきました。全曲やってみての感想は、まず、始めた時より上達した実感はあります。そのために全曲取り組む必要があるかというと、たぶん無いかな…。でも多少順番が考慮されてますから、どこかを抜き出すとして、抜き出した箇所の前後は練習した方が効果的です。これは最後まで練習してみないと分からないことではあります。

 

今年は特に自宅での練習が多くなったのですが、後で振り返った時にこの時期が活きてくるといいな、と思ってます。コロナ以前にもオーケストラ作品に取り組む中で、どこかで篭ってテクニックの練習をしたいなとは常々考えてはいました。そのタイミングは突然来てしまった訳ですが、丁度よく取り組みやすい教則本があって、世情とうまく噛み合った感じがします。

来年はアマオケ界も再始動する見通しですから「楽器を使ったトレーニング」を復活させるのと、全米太鼓人の経験を活かすべく「オーケストラスタディの練習」を重要視してやっていきます。

 

ちょうど大晦日の更新となりました。当ブログをご覧の方におかれましても、来年が良い年となりますよう祈っております。

今年もありがとうございました!