今入っている地域オーケストラは定期が年2回、後は歌とか舞台の演奏会があるといったペースで活動しているのだけど、今年はバレエまで間があるため、アンサンブル演奏会を催す運びとなった。
コロナ禍で活動を休止していた間に活動していた団体もあって、かなりの出場団体数になり、朝9時搬入~リハーサルが14時まで~演奏会は18時までという長丁場。打楽器アンサンブルは舞台配置の関係から、全3部のうち2部のはじめに出場、休憩を利用してセッティングする流れだ。
曲はなんと書き下ろしで、団と関係の深い演奏家が作編曲(自作の再演と編曲)してくれた作品で2曲。しかも知り合いのプロ奏者を呼んで一緒に演奏してくれる運びになり、とても豪華な活動になった。
私はというと、新作の方ではパーカッション群、まあドラムセットに似たもの、編曲の方ではグロッケンとマリンバを担当した。実はどちらも数年ぶりで、マリンバに至っては初めて演奏するというコンディションだ。
さすがに練習しないとまずい、ということで団と交渉して時間を設けてもらった。練習場所は決まっているので、枠を取る感じだ。こうすることで練習場を利用して個人練習をすることができる。
この時は譜読みが半端だった。途中でマリンバにスイッチするのは書いてあるのに、どいうわけか全てグロッケンで演奏しようとしていた。
気づいてから、「なんだ、これじゃ音当たらないよな!」って腑に落ちてしまったことが後から響いてくる。
練習2回目。マリンバへのスイッチを練習。
的は広くなったものの、5度が毎回は当たらない。的は大きくなったのに、なんでだ?あと、音は覚えたのに毎回なんか違うぞ…それにしてもマリンバってイイ音するな…って思ってやってた。
このあと2回の合わせがあり、演出なんかも楽しく打ち合わせつつ、今日の本番を迎えた。
本番では、上で気にしているようなことも起こってしまいつつ、全体にとっても楽しい!雰囲気の演奏になったと思う。とても良い経験をしました。
ただ、ミスった時に、その内容に納得いってしまったのは時すでに遅しだった。具体的には、技術として身についていないことでミスっている。
「和音で移動」「連続する跳躍」「早いスケール」…これはつまり…スティックコントロールとかオールアメリカンでやってなくて、クナウアーとかコイネとかにも書いてないやつ、つまり鍵盤独自の技術だ。言い換えると、普段やってるスネアとティンパニの応用で演奏してしまった感じ。いきなり曲いくのは早かったな~ってこと。
演奏内容に課題が見えてしまったので渋顔をして振舞ってしまったが、一日音楽に触れられて最高の休日になったことは間違いない。楽しかったです。なんかすみません。あとは鍵盤、というか技術に対してもうちょっと深掘りするようにしよ。
ともあれ、最大の課題だったこの本番が終わったことで、年内は現状あと3回演奏会がある。
- エキストラで出るやつ。「ショスタコーヴィチ交響曲第5番」「風紋」「プーランクの牝鹿」打楽器。知り合いばかりで楽しい
- バレエ。ミンクスの「ドン・キホーテ」。打楽器。目下最大の舞台
- 音楽コンクールの受賞者演奏会。ピアノ協奏曲。出番があれば出る
加えてオケの選曲委員の末席に入れてもらった。今年は半分以上過ぎたが、まだまだ楽しみが多くてありがたい限りだ。